尖閣諸島国有化〜衆院解散
墓穴を掘り完全に追い込まれた民主党
NO.17

◆9月11日 - 日本政府が地権者から尖閣諸島の魚釣島及び南小島、北小島を20億5千万円で売買契約し、国有化とした。
◆9月21日 - 民主党代表選挙を施行する民主党党大会が東京都内で挙行され、現職の野田佳彦候補(内閣総理大臣)が、2位以下に大差をつけて代表に再選された。
◆そして10月1日-野田第3次改造内閣が発足した。10月23日-田中慶秋法相が体調不良により辞任して翌日には、滝実が法相に再起用されたが…。
◆さらに、衆議院の0増5減(ただし第46回衆議院議員総選挙は不適用で違憲状態で執行となる)足枷(かせ)かけとなっていた赤字国債法をやっと成立させる。
◆と同時に、11月16日-衆議院解散。

◆完全に追い込まれ解散である。一連の流れは、民主党に決して有利な世情ではない。それでも敢え野田総理は、「お別れ内閣」を組織し、自民党の総裁に選出された安倍総裁に待ったなしの解散に追い込まれてしまった。
◆しかし、大見得を切った野田総理は「16日に解散します」と自ら墓穴を掘ってしまった。空気も読めなくなってしまったのであろう。あの「白を切る」貌は、思い出すたびに寒気がする。

◆尖閣諸島を石原都知事が購入しようと動いた。ここに墓穴があったとは…。中国の反論と実力行使は、どうしようもないが、外交下手な民主党の貌もそこには見えた。

◆以前に書いたが、やっと政治が動いたと思ったら、赤字国債法の成立である。これがなければ、いうところの「社会保障と税の一体化改革」が完成しないのである。

◆そもそも民主党は、マニフェストになかった、こうした一連の動きを見せたのであろうか。どんな意味を持たせようとしているのか、さっぱり分からないのである。

◆これも以前に書いたが、いろいろな見方があるだろうが、その一つに、財務省(官僚)の動き明確であるということだろう。管前総理が財務大臣になったことから、ことの始まりがあった。そして、管氏が内閣総理大臣になって、野田佳彦氏が財務大臣となり、着々と路線がしかれていった。◆そして、野田氏が総理となり、此処しかないというタイミングで三党合意なるものを結んで、衆院解散を「かた」(抵当)にとられた形で法案を通した。これから谷垣自民総裁は、いつ辞めるのか、といった迫り方を強行し、「近いうちに」「そう遠くない時期に」などと逃げ回った野田総理の情況が連続していった。
◆法案可決の経過を見ると財務省の陰謀が透けて見える。高齢者、低所得者には負担が重すぎるこの消費税のアップである。弱いものいじめの税法である。わかっていながら通す民主党は、もう変質してしまったのである。
◆かつて民主党に期待した国民を裏切り、財界、大企業、大物政治家に思うままに利用されることは、もう間違いのないことであろう。民主党のこれから辿る道は、多くの国民から鉄槌を下された姿しか想像できない。


◆今後、民主党の選挙報道がなされると思うが、追い込まれた「野田総理」の苦しい姿がTV画面に映し出されることが多くなることであろう。
◆そして反対に、大勝するであろう自民党の「安倍総裁」の自信に満ちた顔が大写しされるであろう。この現実を国民は本当に望んでいることだろうか。



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