小沢一郎氏離党する

民主の派閥争いの延長か?

NO.14

◆7月2日、民主党の小沢一郎氏が消費税増税法案に反対して離党するという。(内訳人数等は衆議院議員37人、参議院議員12人)であった。
◆そして7月11日には、小沢一郎を代表とする新党「国民の生活が第一」が、衆参両院議員49名が参加して旗揚げした。

◆この政党は、兎に角結束力がない。せっかく国民の期待を背負って政権を奪ったのだから、もう少し国民立場に沿って、派手でなくとも着実に生活に密着した政治を実行してほしいのに、勢力争いに明け暮れている。

◆問題は、そもそもの発足にある。民主の鳩山、新進党の小沢氏、松下政経塾の前原氏などとともに、社民党や民社党、管氏が率いた市民連合などと、レフトからライトまでの寄せ集めの政党であった。勿論党是というか、綱領もない政党なのである。

◆また、政権公約でもあったマニフェストが反故にすることをシレッとしてやってしまういい加減さがつきまとう。鳩山氏が沖縄問題で、管氏が消費税と社会保障の問題、福島原発事故でみせた、危うさ。そして極めつけが野田氏の消費増税法案である。

◆「マニフェストにないことをやり、あることをやらない」ことで看板がすっかりはげ落ちている。

◆さて、小沢氏である。政権交代当初、中国訪問に一行を引き連れた得意満面の横柄な態度、それにもまして、政治資金規正法に違反に問われて起訴されている。土建屋スタイルの政治手法は、闇に包まれている部分あるのではという印象が拭えない。

◆離党してどうなるのだろうか。石川被告などこれまでの秘書たちを見捨て、生き残ろうとする姿勢は、日本人の好むスタイルではない。

◆早晩、一緒に離党した仲間も見殺しにしてしまうのではないかと、危惧する。この顔ぶれでは政権を狙うような実力のある政治集団ではないと思うのだが、自分一人だけの感想なのだろうか。

◆もう少し、先を見守る必要があるだろうなぁ…。



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