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東京スカイツリー
ブームは一過性なのに!!この騒ぎは?
NO.12
◆5月22日 - 東京スカイツリーが開業した。天望デッキ(第1展望台)の個人入場券については開業2ヶ月前の3月22日から予約・抽選販売を開始(当日券は7月11日より)。またスカイツリーのほか、東京ソラマチなど周辺の商業・観光・業務施設を含む東京スカイツリータウンも同日開業となったという。
◆東京スカイツリーの建設目的は東京タワーが位置する都心部では超高層建築物が林立し、その影となる部分に電波が届きにくくなる問題を低減するほかにワンセグやマルチメディア放送といった携帯機器向けの放送を快適に視聴できるようにすることも建設目的のひとつとされたが、少し歴史的な経緯に触れてみたい。
◆事業主体は東武鉄道が筆頭株主となる「東武タワースカイツリー株式会社」であり、事業費は約500億円とした。このために、同社は500億円のユーロ債のCBを発行して資金調達を行っている。建設費は約400億円。総事業費は約650億円。施工は大林組、設計は日建設計である。テレビ局からの賃貸料および観光客からの入場料などで収益を得る見込みである。
◆2008年7月14日に着工され、3年半の期間をかけて2012年2月29日に竣工した。2012年5月22日に展望台として開業して、2012年4月から2013年3月にかけて放送局の試験放送ならびに本放送を実施する計画である。
◆東京タワーの建造時(1957 - 1958年)に比べて鋼材の品質や溶接技術、各種構造計算(シミュレーション)などの設計技術、基礎部の特殊な工法が大きく進歩したことにより東京タワーの建築面積を大きく下回る面積でのこの高さの自立式鉄塔の建設が可能となっている。
◆全体の主要接合部が溶接により建設されている。鋼管同士を直接溶接接合する分岐継手を採用し、軽量化と耐震性を増している。
◆主要鋼材はH鋼ではなく鋼管が使用された。構造が鉄骨造としては稀に見る複雑さであり各部材に要求される寸法等の精度も一般建築物とは桁違いであるため、鉄骨部材を作成する工場のうち国内のレベルの高い工場の多くは一時的にスカイツリーの部材製作で繁忙を極める状態となった。又、溶接作業の一部には手作業による職人技が寄与しているところも多分にある。
◆2006年5月に第一生命経済研究所が出した予測によると開業から1年で300万人が訪れると仮定、経済効果を473億円と試算している。また2008年1月公表の墨田区「新タワーによる地域活性化等調査報告書」では東京スカイツリーへの来場者を年間552.4万人、東京スカイツリーに併設される商業施設などを含めた開発街区全体での来場者数を年間2,907.9万人と試算している。
◆全高(尖塔高)634m、軒高(塔本体の屋上の高さ)497mは2012年完成時点で自立式鉄塔としてはキエフテレビタワーの385mを上回る世界第1位。現存する電波塔としてはKVLY-TV塔の628.8mを上回る世界第1位。2011年11月17日に世界一高いタワーとしてギネス世界記録の認定を受けた。人工の建造物としてはブルジュ・ハリーファの828mに次ぐ世界第2位となる。
◆今後の集客能力を考えると、一大ブームは継続されることであろう。東京オリンピック、大阪万博などと、同様である。マスコミなど報道機関も追随の構えであろう。
◆日本人の性格(?)からも考え、付近に住んだり、暮らしている人々の困惑をよそに…。