国宝シリーズ(タイトル)

NO.14
新薬師寺/薬師如来坐像

新薬師寺/薬師如来座像■春日山麓の南西、奈良市高畑町に所在しする華厳宗の寺院。古都の面影を残す落ち着いた家並みを通り抜けたところに閑静なたたずまいを見せている。

■天平19年(747)、聖武天皇の病気快癒祈願として光明皇后が七仏薬師像が建立されたと伝えられる。香山薬師寺、香薬寺とも呼ばれた。

■天平造形美の群像としての十二神将立像のあるお寺としても名を馳せている。また、萩のお寺としても人気が高い。

■さて、薬師如来坐像のことである。新薬師寺の本堂に安置されている。1951年指定。木造で像高191.5cmである。天平宝持6年(762)の作とも延暦12年(793)ともいわれているがはっきりしない。いずれ8世紀作ということだけは確かである。

■190cmを超える大きい像であるが、頭、体の主要部を通して榧の一材で彫り出されている。薄い衣が体にまといつくような質感は見事としかいいようがない。

■目を大きく見開いた顔立ちは個性的であるが、造形そのものはきわめて洗練されている。自在に刻まれた衣紋表現は本尊の見所の一つ。決して形式化されていない。





■画像や紹介文はホームページ/wikipediaなどから借用しました■



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