ワラビ
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■ワラビ科の多年草。古くからゼンマイともに春を告げる山菜の代表で、『万葉集』でも「石走る垂水のうえのさわらびの萌え出づる春になりけるかも 志貴皇子」(巻八・1418)と詠われている。 ■万葉の人々にとっても、よろこばしい春の到来は、萌え出る草木の姿から感じられた。 ■早春、葉の出る前に、鮮黄色をした筒状の四弁花をびっしり枝ごとにつける。 ■ほとばしり流れる激流も、春の雪解け水によって冷たく豊かに奔流をなしていたであろう。その傍らに萌え出したワラビ、春のたって来たよろこびは、この瑞々しさの中に宿っていた。 |
■長い柄の先に棒状の葉を巻いた新芽が伸びると柄ごと積んで灰汁抜きをして食べる。 |
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