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TTP亡国論


NO.01

TTP亡国論画像 著者の中野剛志(なかの・たけし)氏は、1971年神奈川県生まれ。京都大学大学院工学研究科助教。東京大学教養学部(国際関係論)卒業。
 エディンバラ大学より博士号取得(社会科学)。
 経済産業省産業構造課課長補佐を経て現職。
 専門は経済ナショナリズム。イギリス民族学Nation and Nationalism Prize受賞。
 主な著書に『国力―経済ナショナリズムの系譜』(以文社)、『自由貿易の罠―覚醒する保護主義』(青土社)などがある。
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 「表紙カバーの折りたたみ」には次のようなショッキングな言葉がある。
『TTP参加の方針を突如打ち出し、「平成の開国を!」と喧伝した民主党政権。そして賛成一色に染まったマス・メディア。しかし、TPPの実態は日本の市場を米国に差し出すだけのもの。自由貿易で輸出が増えるどころか、デフレの深刻さを招き、雇用の悪化など日本経済の根幹を揺るがしかねない危険性の方が大きい。いち早くTPP反対論を展開してきた経済思想家がロジカルに国益を考え、真に戦略的な経済外交を提唱する。』   
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 また、表紙帯には、『アメリカの仕掛けた罠!日本はまた嵌るのか!?』とある。10万部突破!!、すごい。
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 著者は、「はじめに」の中で、本を出すにあたっては私は、何とも言えない漠然とした不安を感じていると、次のように記しています。
 要約すると、
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 TPPの議論に関して、農業関係者を除く政治家、財界人、有識者あるいはマス・メディアが、ほぼすべてTPPへの参加に賛成しているにもかかわらず、
 ・議論や物事の進め方の異様さアヤメ画像
 ・根拠の弱さ、論理の乱れ、全体主義的な事態への不安である。
 その議論の特徴は
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  ・戦略的に考えようとするのを自分から抑制している
  ・それらの思考回路に、あるコードが出ると、反応してブレーカーが落ち遮断する
 そのコードは
  ・「開国/鎖国」「自由貿易」「農業保護」
  ・「日本は遅れている/乗り遅れるな」「内向き」
  ・「アメリカ」「アジアの成長」「環太平洋」
 TPP賛成論には、こういったお決まりのセリフがよく出てきます。そして、こういったセリフが出てきた瞬間、論理が飛んで、TPPに参加すべきだという結論へと着地するのです。
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 ・こうしたブレーカーの存在を明らかにしたい
 また、リーマン・ショック以降の各国の生き残り戦略の理解
  ・中国漁船による尖閣沖の領海侵犯事件とそれをめぐる中国の対応
  ・ロシア大統領による北方領土訪問
  ・北朝鮮による核開発や韓国への砲撃
 つまり、この本は、TPPという具体的な問題の検証を通じて、日本人の戦略的思考回路の回復を目指すもの。さらに参加すべきでない、とメッセージを送る。
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主要国の関税率GDP規模の比較■筆者がTTPへの参加はすべきでないとする資料の一部である。
■今なすべきは輸出でなく内需拡大、デフレ脱却経済政策であるとする。


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